
軽妙なるブックマン 紅楼夢

元ネタ
中国・清代の作家である曹雪芹によって書かれた長編小説『紅楼夢』である。『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』と並ぶ「中国四大名著」の一つに数えられ、中国文学を代表する作品として知られている。
物語は、名門・賈家の御曹司である賈宝玉を中心に、林黛玉や薛宝釵をはじめとする多くの人物たちの恋愛や家族関係、名家での暮らしを描いたもの。物語が進むにつれて賈家は没落していき、華やかな貴族社会の繁栄と、その裏にある人間模様や栄華のはかなさが描かれている。
紅楼夢のSS「大観園結界・金陵十二釵」は、作中に登場する「大観園」と「金陵十二釵」が元ネタになっている。
「大観園」は、賈家の女性たちが暮らすために造られた広大な庭園で、物語の主要な舞台の一つとなる。一方、「金陵十二釵」は『紅楼夢』に登場する女性たちの中でも特に重要な12人を指す言葉であり、作品を象徴する存在である。

幽玄なるブックマン 平家物語

元ネタ
鎌倉時代に成立した軍記物語『平家物語』である。作者は不詳で、平家一門の栄華と没落、源氏との戦い、そして壇ノ浦での滅亡までが描かれている。
『平家物語』を象徴するのが、冒頭の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」という一節である。これは、この世のあらゆるものは変化し続け、栄えた者もやがて衰えていくという「諸行無常」「盛者必衰」の思想を表しており、平家一門の栄華から滅亡までを描く物語全体のテーマにもつながっている。
平家物語のSS「焼魔ノ沙羅双樹」は、この冒頭に登場する「沙羅双樹」が元ネタになっている。「沙羅双樹」とは、釈迦が入滅した際、その周囲に生えていた二本の沙羅の木を指す。仏教では釈迦の入滅と結び付けられ、死や無常を象徴する存在とされている。

好奇なるブックマン マザーグース

元ネタ
イギリスで古くから口伝で受け継がれてきた童謡や歌謡の総称である。日本の「わらべ歌」に近い存在で、「ハンプティ・ダンプティ」「きらきら星」「メリーさんの羊」など、現在でも広く知られている童謡が含まれている。英語圏では「ナーサリー・ライム」と呼ばれることも多い。
マザーグースの童謡は、短い言葉の繰り返しや韻を踏んだ表現を特徴としており、内容そのものよりも、言葉の響きやリズムを楽しむものも多い。また、成立時期や作者がはっきりしない作品も多く、長い年月をかけて口伝で受け継がれてきた。そのため「マザーグース」は一つの作品を指す名前ではなく、多数の伝承童謡をまとめて呼ぶ名称である。
マザーグースのSS「ハンプティ・ダンプティ・ドリームミサイル」は、その名の通り、代表的なマザーグースの一つである「ハンプティ・ダンプティ」が元ネタになっている。「ハンプティ・ダンプティ」は、塀の上に座っていたハンプティ・ダンプティが落下し、王様の家来を総動員しても元に戻せなかった、という内容の童謡である。
この「ハンプティ・ダンプティ」は、後にルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』にも登場したことで、さらに広く知られるようになった。
降臨キャラ
山村を徘徊せし奇怪なる大女 八尺様

元ネタ
2008年に匿名掲示板「2ちゃんねる」のオカルト板に投稿された怪談である。2008年8月26日に「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?196」というスレッドへ投稿された話が初出とされており、古くから伝わる妖怪や民間伝承ではなく、インターネット上で生まれた現代の怪異である。
八尺様は、その名の通り身長が八尺(約240cm)あるとされる巨大な女性の姿をした怪異で、白いワンピースと帽子を身につけ、「ぽぽぽ」という独特の声を発する。物語では、主人公の少年が祖父母の住む田舎で八尺様に目をつけられ、大人たちに守られながら逃げるという展開が描かれている。
ウキウキ!悪夢行き怪速列車 猿夢

元ネタ
2000年8月2日に匿名掲示板「2ちゃんねる」のオカルト板に投稿された怪談である。古くから伝わる妖怪や民間伝承ではなく、インターネット上で生まれたネット怪談の一つとして知られている。
物語では、主人公が夢の中で無人駅にいると、奇妙な列車がやってくる。列車に乗り込むと、車内では不気味なアナウンスが流れ、その内容に従って乗客が次々と惨い目に遭っていく。中でも「次は活けづくり」というアナウンスは、この怪談を象徴する場面の一つである。
モンストの猿夢のSS「悪夢の残虐活け造り」は、この「活けづくり」の場面を直接取り入れたものと考えられる。
スゴイ!怪異を破する熱血漢 寺生まれのTさん

元ネタ
2ちゃんねるのオカルト系掲示板などで広まったネット上の怪談・パロディネタである。八尺様や猿夢のように、一つの怪談を指すものではなく、さまざまな怖い話に「寺生まれで霊感の強いTさん」が登場する形式で広まっていった。
Tさんが登場する話では、主人公が怪異に襲われて絶体絶命となったところに、突然Tさんが現れる。そして「破ァ!」という掛け声とともに怪異をあっさり退治し、最後に「寺生まれってすごい、改めてそう思いました」といった形で締めくくられるのがお約束となっている。実際に2008年に投稿された複数の「寺生まれのTさん」系の話でも、この展開が確認できる。




































